act.1

7/14
前へ
/833ページ
次へ
 すぐに、 おまえの中学ん近くの中古本屋だ、 と返した。 中学生が授業を抜けてくるのは難しいだろうが、 この辺りで彼の授業が終わるまで待っていてもいい。 『おれも今行くから店出て待ってて』  行くって、 こっち来るのか。 昼休み抜けれんのおまえんとこ。 よく分からないが、 最近はゆるいのかもしれない。  言われるまま古書店を出て、 店の横にある駐車場で待った。 ほどなくしてリュータが走ってやってきて、 ユウジ、 とこちらの腕を掴む。 どうしたそんなに慌てて。 茶化そうとした瞬間、 周囲が暗転したのだ。
/833ページ

最初のコメントを投稿しよう!

609人が本棚に入れています
本棚に追加