おばあちゃん

僕のおばあちゃんは山の上の老人ホームに住んでいます。
学校が休みの日、お母さんといっしょにたまに会いに行きます、僕は、おばあちゃんのことをあまり知りません、「まさる、おいで」…行くと、いつも、おばあちゃんは僕を見て手招きして呼びます。
でも、僕は怖いんです、だって今まで僕におばあちゃんがいてたことや老人ホームに入っていた事など知らなかったんです、お父さんも、お母さんも一度だってそんな事、僕には教えてくれたことはありません。
老人ホームに入って行くとおじいちゃんやおばあちゃんばかりです、僕はこんなにおじいちゃん、おばあちゃんがいる事を今まで知りませんでした｡
とっても怖いんです、だから、あまり行きたくないんです。
大雪の降った日の朝、病院から連絡があり、おばあちゃんが天国に行った事を知りました、おばあちゃん、ごめんなさい…