ウチが不登校になった訳

8/56
前へ
/182ページ
次へ
顔を反らすと代わりに肩を掴まれた。 ビクッと体が反応する。 逃げたい……今すぐ、ここから。 「お前、変わったよな。見た目だけは。中身はあの時のままだけどな」 「止めて……」 「あん?聞こえねーな。中身がそのままじゃ、夏兎にも嫌われるぞ」 「離れて!」 バッと振りほどくと男子は不機嫌そうな顔をする。 「はぁっ? 虐められっ子だったくせに、何拒否ってんだよ!!」 男子の拳がウチ目掛けて飛んでくる。 強く目を瞑った……その時。 パシッ そいつの腕を綺麗に掴む音がした。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加