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「何だよ……この力は……! ……妖怪だっ!」
そう言って、男子は逃げてった。
息が荒い……大丈夫、妖怪って言われるのには慣れてる。
リナが優しく背中を撫でてくれた。
「大丈夫か? ……嫌、大丈夫じゃねーよな」
「………リナは、今の見て何とも思わねーのかよ」
「はっ?」
ウチの質問に、リナは目を丸くした。
うつ向いたまま、ウチは続ける。
「ウチ、今……普通の人が使えねー技使ったんだぞ。……何とも思わねーのかよ」
リナだって、これを見て何も感じないハズはない。
いつだってそうだった……これで、何度偏見されてきた事か。
だから、やり返したくても使えなかったんだよ。
トラウマって、ヤツでな……そうゆうのは頭にずっと残る。
しかし、リナから発せられた言葉は意外なモノだった。
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