これは……甘過ぎる

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「なーに言ってんだよ。どんな事が出来ても、ケイがケイである事に変わりはねーよ」 「えっ?」 「アタイは、カッコいいと思ったぜ。今の技……つーか、虐めっ子撃退出来たじゃねーか」 あっ……そういや、ウチが自分の力で撃退したのって……初めてかも知れねーな。 いつも誰かの力を借りて、助けてもらって……ウチは逃げてばっかりで。 今、ウチは……そう言う自分から卒業しようと……してるのか……? 「………ありがとな」 「礼には及ばねーよ♪……ほら、学校行こうぜ♪遅刻でも……二人でならへーきだ!」 「………おぅっ!」 ウチはこの時、初めて本気の笑顔を夏兎以外の人に向けた。 それが出来たのはな……リナ、テメェがいたからだよ。 って、そんな事恥ずかしくて言えねーけどな。
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