25人が本棚に入れています
本棚に追加
「なーに言ってんだよ。どんな事が出来ても、ケイがケイである事に変わりはねーよ」
「えっ?」
「アタイは、カッコいいと思ったぜ。今の技……つーか、虐めっ子撃退出来たじゃねーか」
あっ……そういや、ウチが自分の力で撃退したのって……初めてかも知れねーな。
いつも誰かの力を借りて、助けてもらって……ウチは逃げてばっかりで。
今、ウチは……そう言う自分から卒業しようと……してるのか……?
「………ありがとな」
「礼には及ばねーよ♪……ほら、学校行こうぜ♪遅刻でも……二人でならへーきだ!」
「………おぅっ!」
ウチはこの時、初めて本気の笑顔を夏兎以外の人に向けた。
それが出来たのはな……リナ、テメェがいたからだよ。
って、そんな事恥ずかしくて言えねーけどな。
最初のコメントを投稿しよう!