ウチが不登校になった訳

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「ダメ、重い」 バッサリと言い切りながら、ゴムを素早く外す。 そしてそこら辺に放置した。慣れない事したから頭が痒い。ガシガシと掻く。 「なんでよぉ? お洒落番長のお墨付きなのに」 「ウチはこのまんまで良い」 「あら、イメチェンした方が意外と好かれるかもしれないわよ? 男の子は、女の子のそう言うところにドキッとくるんだから」 いつの時代だよ、それ。 虐められっ子だったウチがな、そう簡単にいく訳ねーだろ。 ウチは……なぁ…… 夏兎にはありのまんまのウチを見て欲しいから、何もしねぇんだよ。
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