7人が本棚に入れています
本棚に追加
ミカコの提案で、二人はカフェ『シュール』を出ると、三分ほど戻ったところにある中央公園に入った。
奥に大きな桜、他にも数本の桜がある、けっこう広い公園だ。
中途半端な時間のセイか、人影は皆無だった。
ミカコはブランコに座り、タツヤも座った。
「……でね、さっきのタツヤの説明だと、百年先? の未来から、この時代へ来ようとすると死んじゃう訳でしょ?」
「だけど僕は、色々な方向から研究して、その問題点の解決策を突き止めたのさ」
「へー……。いったいどうするの?」
「つまり、時空間の摩擦がどうしても起きるなら、その摩擦が起きても大丈夫にすればいいハズなんよ」
「で、それはどうするの?」
と言ってから、ミカコはくしゃみした。
そして寒くなってきた……とミカコが言い、つづきの話は今夜、スマホでしようということで、二人は分かれた。
最初のコメントを投稿しよう!