先に…ごめんなさい

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ミカコの提案で、二人はカフェ『シュール』を出ると、三分ほど戻ったところにある中央公園に入った。 奥に大きな桜、他にも数本の桜がある、けっこう広い公園だ。 中途半端な時間のセイか、人影は皆無だった。 ミカコはブランコに座り、タツヤも座った。 「……でね、さっきのタツヤの説明だと、百年先? の未来から、この時代へ来ようとすると死んじゃう訳でしょ?」 「だけど僕は、色々な方向から研究して、その問題点の解決策を突き止めたのさ」 「へー……。いったいどうするの?」 「つまり、時空間の摩擦がどうしても起きるなら、その摩擦が起きても大丈夫にすればいいハズなんよ」 「で、それはどうするの?」 と言ってから、ミカコはくしゃみした。 そして寒くなってきた……とミカコが言い、つづきの話は今夜、スマホでしようということで、二人は分かれた。  
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