1,いつもの日々、そして変わる。

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季節は6月。梅雨の時期に入って雨が多くなり気分も落ちる時期だった。 某ドラックストアにて 「ありがとうございまーす!」 元気よく挨拶してお客さんを送った俺は後ろを向いて溜め息を吐き一言 「だりぃ」 慣れて単純作業になったレジ対応はつまらなく退屈でやる気がなくなる。 元々人と接するのはあまり得意ではないのに気がついたらレジで作り笑顔をして働く日々にいた。 俺こと大輔は今年で20歳になるフリーター。 高校は夜間卒でやりたいことも特になかったため卒業と同時にやめたこのドラックストアでまた働いては家に帰るというなんにも楽しくない日々を送っていた。 友達は少ないので家に帰ればゲームをして寝て起きたらバイトをするという1日がパターン化した生活を送っていた。 やりたいことを探すでもなく将来はきっとやりたいことやってるなんて都合のいい妄想しては自己満足してひたすらに現実から逃げてた。 正直この頃はまだ逃げてるなんて自覚はなくただやりたいことないからフリーターってだけだと自分に言い聞かせてた。 しかしそんな日々もあることをきっかけに変わる。
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