3,盆踊り

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おにぎりを食べ終え、浴衣に着替えて時間を潰していると、 パラパラ雨が降ってくる。 心の中で『嘘だー( ;∀;)』と泣いていると雨はすぐに止み空に太陽が顔を出す。 『大ちゃんの作ったてるてる坊主の効力強すぎ!!(笑)』と麗奈に笑われながら時間は17時になり、 盆踊り二日目開始。 二日目の受付は男四人に任せ俺や麗奈達が先に踊る。 しかし後半は来賓の人来ないとこのとで受付は誰もいなくなったのだが。 二日目は昨日来ていた子供達も結構序盤から混じり踊る。 その中でも俺はちょこちょこ役員に呼ばれたり何か仕事があったりと盆踊りの円を何回か出入りしていた。 1度円を抜け、適当に円に混ざると前にいるのは子供を3、4人引き連れて踊る美佳の姿。 心の中で『わお、まじっすか。』と思いつつ話しかけることにした。 俺は「美佳。この子供達は兄弟とか?」と聞くと 美佳「あ、大輔!ううん。近所の子らしいんだけど、気付いたらこんなに一緒に踊ってて。」 と笑顔の美佳。 俺は「そっか!」と返答し子供達と踊る美佳の姿を後ろから見た。 踊りの次の振り付けになると子供達の分かるやわらかい言葉で次の振り付けを教えていた。 でもさすがに3、4人は多くて皆に伝えきれない部分もあってそれを見た俺は美佳の後ろにいた男の子に 「次は腕をこっちだよ。」と優しく教え始める。 最初は俺の存在に驚いていた男の子も一緒に踊り始めると途中から俺の顔をチラチラ見て笑顔を見せてくれたりと嬉しかった。 それから二人で子供の面倒を見ていると俺は受付に呼ばれたかなんかで抜けることに。 それから受付に少し留まって「美佳すごいなー」と踊る姿を眺めてからまた適当に円に入り踊っていると 「大輔!」 俺の名前を呼ぶと同時に兄さんが俺の横に並ぶ。
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