1,いつもの日々、そして変わる。

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それから3時間ほどした14時前くらいにラインの通知がくる。 『盆踊り 参加』から「今日はほんとに人が少なくて困ってます。誰か今から来れませんか?」 とのライン。 いい加減誰か行かないんかよと思った後、 「人手不足なら手伝いたいな」と考えて山田に相談してみる。 カラオケを一旦休憩しようぜと提案して静かになった部屋で話しかける。 俺「なぁ、盆踊りの話でさ。寄付金集めってのがあるんだけど、行ってきてもいいかな?人手不足らしいんだわ。まぁ、カラオケ解散になるけど…」 正直寄付金集めにも行きたいのだがせっかく友達にカラオケに誘ってもらって断るのが申し訳なく途切れ途切れに話す。 しかし山田は意外にも 山田「いいよ!なら俺も顔だそうかな?」 と言ってきたので「まじか!ありがと!なら行こう!」とすぐ行動に移す自分。 『盆踊り 参加』に「遅れるけど今から行っても間に合う?」と送ると 同級生の女の子から「今3人しかいないから間に合う(^皿^)」 と返信がきたので「分かった、ありがと。向かうわ!」と返信してカラオケの料金を払う。 平日フリータイム500円とフリーターの俺にはなんとも良心的な値段を二人分払う。 山田「ほい。500円!」 俺「いや、こんな途中で解散してるし今日は俺のオゴリ!」と途中で解散する罪悪感から金を受け取らないで外に出る。 その間山田は「ありがと!今月きつかったから助かったわ!」と隣で話す。 クーラーのかかった涼しかった空間から暑くなった8月の太陽に「うへぇ」と情けない声を出しながら神社に向けて歩きはじめる。
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