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代表から「同窓会もそろそろお開きにします。」とマイクで話され、
皆が会場の外に出始めた頃。
それでもまだ会場内に人はいて、
適当に話していたので俺も誰かと話そうと周りを見渡すとさっきまで友達といた美佳が一人で座っていた。
さっきあげたデザートを一人で食べながら。
盆踊りが終わってからラインで『話したかった』なんて言われたのを思い出し思い切って美佳の隣に座る。
座ってた美佳はピンクのドレスに白の羽織ものを着てた。
服に疎いので羽織ものの正式な名前が分からん(笑)
でも、とても可愛かった。
俺「久しぶり!」
美佳「あ、大輔。久しぶり。」
美佳はうつむき加減で話す。
俺「元気してた?」
美佳「うん。」
俺「そかそか。」と適当に話しつつ俺はお酒のせいもあってか、
美佳のほっぺを軽く引っ張ったりぷにぷにする。
この時『可愛いなぁ』と思っていたのもあって触った気がする。
すると美佳は驚きつつ「え!?ちょ!皆見てるから!」と手を払ってくる。
俺は「えー?(笑)」と笑いつつまたほっぺを触る。
美佳は「だいぶ酔ってるね」と言いつつ自分の飲んでいたウーロン茶をくれる。
俺はそれを受けとり一気に飲み干し「ありがと」と言い少し話していると、
美佳が「ねぇ?」と言ってくるので美佳を見る。
美佳「そのね、急なんだけどさ。大輔がいいよ。って言ってくれるならさ、また縒り(より)戻したいなぁ~、なんて…」
予想もしていなかった美佳の発言に思わず、「え、ほ、本気?」と聞くと俺の方を向き「うん。結構本気。」と上目遣いで言ってくる。
この時の上目遣いの顔は今でも忘れられないくらい可愛かった。
俺「えっと、そっか、ありがと。えっとさ、今お酒入ってるからお酒がちゃんと抜けてから答え出すね。それでいい?」
美佳「うん。あ、でも私今東京にいるから遠距離になっちゃうの。それでもよければ。」
俺「そっか。うん!そこもちゃんと考えるよ。」
美佳「うん。待ってるから。」
急に言われたもんだから心臓バクバクで緊張している様子を隠して周りを見渡す。
周りは「二次会どーする?」とか「え、もち行くっしょ!!」とか話していた。
意外にも周りに一切気付かれずにこの会話をしてた。
後で麗奈や真一にこの話をしたら「えぇ!?嘘!!(笑)」と驚かれた。
それから俺は「じゃあまた連絡するね。」
と言って席を立つ。
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