4,盆踊り終了、そして成人式

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21時30分前くらいだったかな? ラインで 『ちょっと話したいことあるんだけど電話してもいいかな?』と送る。 すると 『今からで大丈夫なら。』ときたので電話をかける。 俺『もしもし?』 緊張して震えそうな声を押し殺して普通の声で話す。 美佳『もしもし?』 俺『えっとさ、まだ答えは出てないんだけどさ、いくつか聞きたいことがあってね?』 美佳『うん。』 俺『いやその、俺今フリーターじゃん?んでバカだしこれからどうなるか分かんないしこんな俺でもいいのかな?って思ってさ。』 美佳『あー、うん。考えたよ? でもね、ずっとフリーターのままって訳じゃないでしょ?』 俺『そりゃ、もちろん。いずれかは正社員で働くつもりだよ。』 美佳『うん。ならいっかなって。ずっとそのままじゃないならこれからやっていけばいいんじゃないかなって。』 俺『そっか。』 考えて考えて俺に告白してくれたのか、と心で思う。 美佳『それとさ、私も聞きたいことあってね?』 俺『うん。なに?』 美佳『中学の時。なんで何にも言わずに私をふったの?理由がいくら考えても分からなくてずっと聞きたかったの。』 これは正直に話そう。腹をくくって話始める。 俺『それは…えっと、今から酷いこと言うけどごめんね。 中学の時、本当は好きじゃなかったんだ。冗談半分みたいな。 その、中学の時あったじゃん?恋愛しなきゃ!みたいな空気。それに流されて美佳に好きでもないのに告白して付き合ってた。 ごめん、酷いよね。そんな理由で付き合って冷めたからふったんだ。 ほんとごめん。』 美佳はうんうん。と聞いてくれて『そっか。それが理由なのね、』と言っていた。 俺は『うん。ごめん。』謝ることしか出来なかった。 今は中学の頃に犯した過ちに気付いたから。本当に申し訳ないことをしたと思ってた。 気付いた高校二年の頃からずっと。
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