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「…くそっ!」
僕は去っていく彼女の姿を目で追う事も出来なかった。
ピロリロリン♪
しばらく黄昏ていた僕の携帯がふいに着信を知らせる。
僕は立ち上がり、画面を見ながらレジへ向かって歩き始めた。
会計を済ませて、傘を広げ、着信内容を確認する。
(お仕事お疲れ様♪今日は早く帰って来るの?夕飯、早めに作って待ってるね。)
僕は途端に早足になった。
こんな日は早く帰ろう…妻と子供の元へ。
ーーー完ーーー
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