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何故、この身体で生まれてきたのだろう。 歪な僕の身体。 同じ双生として胎まれた片割れは光を享受しているというのに、僕は光の届かない深海にいる。 暗く、重く、音のない深海。 僕はこの世界、深海でしか生息できないのだ。 光を求めて浮上すれば、眩い光を受け付けないこの身体は無様に溺れて、沈み朽ち果てるだろう。 どんなに嫌悪してもこの身体で生まれてしまった事は変えようがない事実。 だから僕は妬むおぞましい感情を抑圧させ、息を潜め、醜悪な欲望が爆ぜないように、ひたすら終極を待ちながら祈るのだ。 そうだ。 僕はそう祈っていた。 それなのに醜悪な欲望は現実となり、罪を重ねるなんてーーーそんな終極を僕は望んではなかった。
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