-終わりの始まり-

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 「…この前、菊池さんの実家にお伺いしたとき、おばあ様の和子さんとお話し したときに、おばあ様が、私の母と付き合っていたのは、おじい様の義春さんだ けど、建造さんも憧れていたとおっしゃっていたでしょう…」  「…はい…」  「…伸明さんは、父の建造さんが、私の母と付き合っていたと思ってたの?…」  「…伸明さんが?…」  「…母の姓…矢代という名を覚えていたの…だから、伸明さんは私と建造さんの お墓の前でキスをしたの…」  「…お墓の前で、ですか?…」  
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