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「…そう…建造さんは、本当は五井家総帥という立場で、五井家を守ることが
使命だと考える反面、息子には、五井家に縛られない生き方を望んでいたの…真
逆の生き方ね…それを知っていた、伸明さんが、私が矢代の娘だと思って、わざ
と建造さんのお墓の前で、私とキスをしたの…建造さんを喜ばせたくて…」
「…」
「…でも、それって、なんとなく私をバカにした話じゃなくて?…」
「…綾乃さんをバカにした話?…」
「…だって、そうでしょう…私が矢代の娘だから、キスをしたって…」
私が怒って見せると、菊池リンが以外そうな顔をした。
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