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噴水前に行くと、河野さんと林さんが待っていて、四つの目がいっせいにこっちを向いた。
もじもじしてなかなか話さない二人に、
「話ってなんだよ。」
「……………あっ。」
「部活あるから早くしてほしいんだけど?」
「この子が入学した時から、あんたのことが好きなんだって。」
「ちょっと~由奈‼何言ってるのよ~💦そんなことはっきり言ったら…。」
『なんて言ったんだ?』
『よく聞こえなかったんだけど…。』
『えー‼』
河野さんが真っ赤になってうつ向きながら、「好きです。」と言うと、黙んまりしたまま俺が話すのをうつ向いたまま待っていた。
「…ごめん。俺好きな子がいるから、河野さんの気持ちには答えられない。」 「…そっか…ありがとう…ごめんね、忙しいのに呼び出して…。」
そう言うと二人に「じゃあ。」と言って、おどろきとあせりで、その場から走って教室に向かった。
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