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びっくりしたのと以外な人からの告白で、頭の中がぐるぐるしてる。教室に駆け込もうとした時、後ろから龍児に声をかけられた。
「悠。」
「な…何。龍児。」
「早くしないと部活遅れるよ…。」
「う…うん。」
急いで教室に入る。 みんなクラブ活動に行ってるので、教室には誰もいない。龍児が 3組に入ってきた。そしてジャージに着替えている俺の前にやってきた。
「なぁ悠。さっき上から見えたんだけど、2組の河野さんと林さんってよく話すの…?」
心臓がドキドキと鳴り始めた。
「あ…あんまり話さないよ…。」
「…何話してたんだよ?」「…………。」
「何でそんなこと聞くの?」
「…………。」
「…………。」
なんとも言えない空気を感じる。
「早くぶ…部活行かないと…監督に怒られるよ…?」「………。」
行こうとして背中を向けたその時、龍児におもいっきり手首を掴まれ、さらに俺の心臓のドキドキははやくなる。
「何で……悠。最近何か俺に隠してることない…?」「…別に…何にもないよ。先に行くからな。」
きつく握られた手を振り払い教室を出たが、龍児は追いかけて来なかった。振り返って龍児の顔を見ることが怖くてできなかった。
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