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昼休み。教室でご飯を食べていると、健太がニコニコしながら、話かけてきた。「龍児と何かあったのか?」
「いや…。何も。」
ニコニコの健太の顔が、何かわかりましたと自慢話をするような顔で、手を肩にまわしてきた。
「何々?どうしたんだよ、ひょっとして悠に春がきたのか~。⤴」 「…そんなんじゃないよ。」
『そんなことで悩まない。いっそこのまま健太に相談すれば、少し楽になるのかなぁ。』
「いつでも相談にのるよ。悠なら告ってそくOKよ。」「…………………。」
『OKなんてありえないだろう。』
さらに告白しにくい事態が、健太の口からでると思わなかった。
「あっ、そう言えばさっき廊下で、龍児のクラスのやつが騒いでたからどうしたのか話しかけたら、龍児と生徒会副会長の細川さんが、なんと付き合ってるんだって~‼⤴⤴」
『嘘だ。』
『ぜったい嘘だ。』
食べていたはしをおいて、弁当箱を閉めた。
「なんだよ。弁当残すのかよ?」
「食べていい?」
「…いいよ。」
『昼休みはあと20分あるから、確かめてやる。』
席を立って龍児のいる1組に向かった。
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