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僕が彼女に秘密していた計画はこれだ
大学の近くに引っ越す際彼女も連れていく、そうすれば一緒に旅に行くのは容易になる
そしてなにより旅の話を聞いていてこの子のことを好きになってしまったのだ
「どういうことお父さんっ!」
「こいつ私の娘を連れ去るつもりなのだ
嫌であろう?なぁ?」
「…私、別にお父さんのものじゃないからっ!」
「ついていく、というのか?」
「そ、そういうことよっ」
「おのれ、娘をたぶらかしおって、許さんぞぉぉぉぉ!」
机をはねあげた時点で僕は彼女の手を引き部屋からでる
「少年っ!」
直前に彼女のお母さんに呼ばれそちらを見ると、鍵が飛んで来た
「ありがとうございますっ!」
お義母さんに感謝してバイクのある納屋に向けて走り出す
「うおぉぉぉぉ!」
雄叫びのようなお義父さんの声が聞こえるがそのまま逃げる
納屋の前に着くとすぐに飛び込みバイクに鍵を差し左ハンドルにかかっていたフルフェイスのヘルメットを彼女に着けさせて自分も右ハンドルにかかっている分を着ける
そしてバイクに乗り
「さぁ、僕と旅に出よう」
と声をかけ手を差し向けた
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