不良少女

2/10

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
僕は今年18歳となる高校三年生だ 高校三年生ということもあり進路のために勉強を頑張っていたのだが、その日は勉強がはかどらず、外も晴れていて気持ちよさそうだったので公園で昼寝でもしようと思って外出したのだった もちろん母親は勉強しなさいと言ったが気分が乗らないからリフレッシュしてくるといって逃げるように家を出てきた いまから行こうとしている公園にはそこそこに広い池がありそこそこきれいに整備してある芝生があるので昼寝にはもってこいの場所なのだ しかし、そこに行く途中で奇妙…というかなんか変な女の子がいた どこが変かって聞かれたらそれは困るが、まず格好に対しての乗り物 うちの高校の制服を着て原付に乗っていたのだ 別に原付の免許を取ってはいけないわけではない だが、おかしいところはそれではなく不良がバイクにつけているラッパのようなパフパフ鳴るものをつけてとても小さい音をだしていたのだ そんな不思議な女の子が走っていた もちろん走り去っていった 公園に着くとさっきの原付を発見した だが気にすることでもないのでそのまま昼寝をしようと芝生のあるところまで歩いていくとさっき の原付に乗っていた女の子が寝ころがっていた そこで関わろうとせず離れたところで寝ればよかったのだが… 「君、なにしてたの?」 その女の子は急に声をかけられたからびっくりしたのだろう、正直自分でもびっくりしているが 「うひゃっ!?」 とんでもない奇声をあげた 女の子としてその奇声はどうかと思ったがそれ以上に声をかけたことに疑問を持っていた 「こんにちは。は、初めまして…?」 警戒しながらもしっかり挨拶をするこの子は根が素直なのだろうと思った 「こんにちは、それと初めまして、君杉高の子だよね?」 「はいっ! なんで知ってるんですか!? もしかして、ストーカー!?」 警戒色を深めたようだ、初めて会った人に自分が通ってる高校を言い当てられたらそう…なるだろうか? この子はならない気がする、わざわざ制服を着ているし
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加