不良少女

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「違う」 「じゃあ、なんでですか!?」 「むしろわからないの?」 「……………ハッ! まさか…」 ようやく、自分が制服であることを思い出したようだ 「エ、エスパーさん?」 違った 、この子すごいバカなのかもしれない 「……なわけないでしょ。僕も杉高だからさ、ちなみに三年生」 同じ高校だとわかると一気に警戒を解いた いや簡単に解くなよ 「そうなんですか、じゃあ先輩さんですね、私は一年生なのです!」 超不安だ、誘拐とか超されそうだ 「そうなんだ…でなにしてたの?」 なにがかわからないような困惑の表情をしていたので公園に来る途中でみかけたこと、思ったことを話してみた 「ふっふっふー それはですねぇ、見ての通り私は不良なのです!」 ない胸を張って自慢気に言うが うん、見ても全然わからなかった 「…そうなんだ」 そう答えると(自称)不良少女はジト目で 「…先輩さん、疑ってますね」 いえ、疑うもなにも全然信じていません 「それより不良少女ちゃん、君は免許持ってるの?」 別にうちの高校は免許を取ることは禁止していないのだがなんとなく試験に落ちたりしそうだなぁと思い(バカっぽいし)聞いてみると 「…………」 無言、しかも目が泳ぎまくり汗もうっすら見える 「もしかして、持ってないの?」 「そ、そそそそんなことあるわけないじゃないですか~」 うん、持ってないな 「あ、今持ってないなって思ったでしょう! 失礼しちゃいます!」 「じゃあ免許証見せて?」 「な、ななななぜ先輩さんに見せなければいけないんですか!?」 確かこの公園の近くに交番あったっけ 「おまわりさ――」 ━━ベシッ! 「ごめんなさい、もってないです!」 手で口を押さえなれながら、というか張り手をくらわされながら謝られた その際右手が鼻に当たって…… 「あ、すみません」 ━━タラー 「先輩さん、鼻血がっ」 うん、君が張り手をしたからだよね 「大丈夫ですか? どうぞ、ティッシュです」
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