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「ありがとう」
「どういたしまして」
……………どうしよう
不良少女がじっと僕の目を見つめる
今さら気づいたが不良少女の目は少し赤みがかっていて見たことのない色をしていた
「ひみつ、ですよ?」
見つめられていた目をじっと見ていたから急にそういわれてもなんのことかわからず
「…へ?」
非常に間抜けな反応をしてしまった
「だから、わたしがバイクに乗っていたこと、ひみつにしてくれませんか?」
それまでの少しふざけた感じの雰囲気でなくわりと真剣に頼んできた
なぜそんなことを秘密にする必要があるのか、とかそれならやらなければいいのにとかそんなことを思いながら
「不良ならいいんじゃない?」
なんてふざけた雰囲気を取り戻そうとした
「……確かにそうですね、では広めてください」
と調子に乗り出したから遠慮なく
「ここにおわすかたは無免━━」
大声で広めようとしたら
━━べシッ!
「それはひみつですっ!」
とか言ってまた叩かれた
理不尽だ
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