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入試がおわり志望大学に合格した
「それにしてもあれから帰りは遅くなったけど週末に出掛けることはなくなったから成績も上がったし…」
「県外の大学とはいえ志望校のレベルもあげたのに受かるなんてすごいじゃないか」
「頑張ったから、約束忘れないでよ?」
あれから頑張ったのは主にこの二人との話し合いだった
約束されたので勉強を本気で取り組みいろんなことを頑張ったおかげで僕に出された条件はクリア
その条件というのは
「けど、本当に良かったんですか?
特待生で学費が浮いたのを秘密にして自分で納付金を振り込むふりをして旅の費用にするなんて」
「もちろん
そっちこそご両親の説得大丈夫だった?」
「うちは親とすれ違ってた分を取り戻せたから土日くらいなら、と簡単にOK取れました」
お年玉やお小遣いの貯金を使い学校が終わったあとの時間に車校に通い免許を取り、大学の近くで暮らすことにして不良少女は土日だけ旅をするのに迎えに来ることに決めた
バイクはどうせ使わないならとおじいさんのを譲ってもらえることになった
けれど、実は隠している計画がもう1つある
「じゃあ、早速君の家にバイクをもらいに行こうか」
祖父同士が友人だったこともあり家は案外遠くなかった
━━ピンポーン
チャイムを鳴らすと家の人が出てくる
正直彼女の父親は不機嫌だ
「まぁ入りたまえ」
「はい、失礼します」
「え?早速旅に出るんじゃないの?」
そんなことを彼女は言っているが今は放置だ
僕たちは居間に案内され正面に彼女の両親が座っている
「さて話があると聞いていたが、娘には言っていなかったのか?」
「はい、なにもいっていませんが了承してくれると信じています」
「え、え?なんの話?」
「お義父さん、彼女を僕にください!」
一瞬彼女のお父さんが修羅のように怖いかおをした
一瞬彼女は何を言ったのか理解できないのかポカーンとした後で真っ赤になった
「え?…えっ!?」
「私の父が亡くなってから塞ぎ混んでいた娘を初めて笑わせた君のことを覚えている、だがそれとこれとは話が別だ!!
娘はやらん!」
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