第2章

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それなのに……誰が感動していたのだろう? 私は、この誰かを覚えていない。 この日記は何? 本当に、私が書いたの? 「灯里ー!」 「は、はーい」 日記に集中していた私に、一階にいる母から声がかかった。 「お茶が入ったから、降りてらっしゃーい」 「ありがとうー。今、行くー」 私は、日記を引き出しにしまって、一階へ降りた。 少しの違和感を覚えながら。
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