兄と弟~陸玖・心のメモリーズ~

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危機を切り抜けた上にこれからも夜中に忍び込んでも、まったく怪しまれないように事付けた俺 さすが俺… 我ながら誤魔化すのが上手で恐ろしい そうしてそれからは時々空良のベッドへ潜り込んではイタズラ 違った、バイタルチェックをしていた、在りし日の日々―――――――――― ~~~~~~~~~~~~~~ 「……ちゃん、 ……お兄ちゃん… お兄ちゃんっ!」 「え… ハッ、 あ、空良…?」 「もぉ~お兄ちゃんてば、聴診器を手にしたままトリップしていたよ?」 「え…そうだったか…いや、ごめんごめん、昔があんまり懐かしすぎて」 「昔を懐かしむのは老いた証拠だよ」 「無邪気な顔して残酷だよねおまえは」
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