兄と弟~風邪~

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「ックシュン! ハックシュッ!」 「空良、どーした?風邪か?」 「う~ん、そうみたい、なんかだるいなぁ」 「風邪はひき始めが肝心だからな ひどくなったら注射だな… 昔みたいに俺にしがみついて『注射イヤだぁ~!』ってワンワン泣きわめいてもいいんだぞ」 「ちっちゃい頃の話でしょ! もうそんなマネするわけないじゃん」 「クックッ、どうかな… 今だって俺にしがみついてワンワン泣きわめいてるじゃないか… そらッッ!」 ズブッッ 「───っあぁん!! あっ、あっ な、泣きわめいてなんか…っ、ないやい!」 「そらそら! 俺の注射はどうだ…ッッ!」 「好き…っ 陸玖兄ぃの…注射は大好き…っ! あぁん…っ!もっと…、もっと突いて…っ!」 「クッ…、注射大好きっ子になりやがって…/////」 「あ… ちょ、ちょっと待って、出る…っ!」 「もう? クックッ、しょうのないやつだな…」 「ハ…ハ… ハァックシュッッ!!」 「うっ!!」 「…あれ?陸玖兄ぃ?」 「空良…くしゃみはまずい 締め上げハンパねぇ…!!」 「クスクス 僕が風邪引いてるのも構わずに注射してくるんだもん」 「風邪には注射だろ?俺の元気パワーを注入してやるよ… だが次にくしゃみが出たら俺はもうヤバイぞ…」 「わかった、気を付けるよ… ッックシュ!!」 「うっ!!!」
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