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「今時間いい?」 駿からのメッセージは文面からも伝わるほど酷く冷たいもので、追い討ちをかけるようにさらに気分は急降下した。 すぐに通話をタップすると聞こえてきた駿の声はやはり温度がなかった。 「どういうことだよ」 明日の給料日には忘れず入金して欲しいと昼に送ったLINEが気に障ったようだった。 「どういう……って、この前みたいにならないようにと思っ……」 「信用ないってことか」 「信用していないとかそういうことじゃ」 「じゃあ、何?」 そう聞かれても、どう答えていいのか。 私はただ……。 「金だけか?俺に頼むのは金のことだけか?」 「そうじゃないよ」 「付き合っててさー、一緒に暮らしててさー、大事なことだと思うよ?でもさー、何か違くないか?」 「でも……」 「取り立て屋かよ」 怒り心頭の様子でまくし立てる駿に、私は順序だてて話せなくなる。 「忘れないでねって入れたのをそう捉えてしまったのなら謝っ……」 「休憩も無しで仕事してんだよこっちは!」 「調べたんだけどね、銀行行く時間も難しいならネットバンキングの……」 「そういうことをやってる暇もねぇって言ってんだよ」 「手続きならそんなに手間はかからな……」 「矛先変えんなよ。論点ズレるだろ!」 「私はね、ただ私は……」
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