好きだから

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「んー!この鳥串美味しいね!美味しいご飯とお酒飲めるなんてっ!幸せ~♪」 にへら~。と笑みを浮かべながら新たにきた鳥串をほうばっている女。 本当に旨そうにくうよな。 「…。そうだな。」 一杯目のビールを飲み干し相槌をうった。 俺の目の前にいるのは、見た目のギャップが激しい女。高校からの友人。たまにこうやって仕事帰りに飯食ったり呑んだりする仲間だ。 小さくて可愛らしいほんわかした雰囲気を出すのに、お洒落なお店を断りこういった居酒屋を好む非常に残念な子。 男の俺の前でも、作ろうとせずガバガバ酒を飲んでいやがる。まあ、この付き合いも10年になるんだから仕方ない気もするか。 実は、そんな裏表のないこいつのことが好きだったりする。 なんでこんな奴に落ちたんだろうかと悩むんだけど、まあ一緒にいて窮屈さがないからかもしれないな~。と、最近悟ったばかりだ。
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