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「で、今回はどうしたんだ?最近、仕事が忙しすぎてって誘い断ってただろ。」
持っていたウメサワーのグラスを置いて、
「あー。うん。」
何故か深刻な顔つきになった。
マジでどうしたんだ?
「実はね、振られちゃったんだ~。」
「振られたって、彼氏とは付き合い長かったんじゃね?結婚の話してたんじゃなかったっけ?」
「そうなんだけどね、半年前くらいから互いに仕事が忙しいからって連絡が減っていったんだよね。まあ、ほぼ自然消滅?な感じだったんだけど、先日さあ、偶然見ちゃって…。」
「?何を見たんだ?」
「ら」
「ら?」
「ら、ラブホから彼氏が出てくるところ…。で、その場で別れちゃった。あはっヾ(@゜▽゜@)ノ」
「……。」
「…。」
ガタン!
「はぁ?!なんだそれ!お前の彼氏ここに呼び出せ!殴ってやる!」
「わ~。いい、いい。そんなことしなくて良いよ。もう、いいから。ね?」
「お前もなんでそんなに落ち着いてんだよ!怒れよ!」
「怒ったよ~。でもさあ、なんかね。この人じゃなかったんだってストンて気持ちが落ち着いちゃって。なんなんだろうね!で、忙しいのを理由に連絡しなくてごめんね。もう、終わりにしよ。って言ってた帰ったんだ。」
「だから、怒れよ。」
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