あなたの言葉が愛おしい

ありがとう ごめんなさい

仕事が忙しくても最初に分担した家事は、お互いこなした。

掃除、洗濯、食事。
どちらかが何も言わずとも行った。
何も言わなかったけど、絶対に『ありがとう』という言葉は忘れなかった。

彼の『ありがとう』と笑う顔がスゴく好きだった。
特別キラキラしたカッコイイ笑顔ではなかったし、儚く笑うわけでもなかったけれど、太陽のような温かい笑顔が大好きだった。