存在

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お医者様の反応に戸惑いながらもまさかそんな事が起こるとも思わずにあゆみはお医者様の言葉を待った。 お医者様 『お話したいことがありますので待合室で待っていて下さい』 あゆみ『はい』 どうしたのだろう何があったのかな。 待合室で待っている間あゆみは気が気ではなかった。 暫くして呼ばれて診察室に入ると いつもの穏和な表情のお医者様の顔とは違い真剣な表情をしているのを見て何かよくない事が起こったのだとあゆみは悟った。 お医者様 『ご主人とはすぐに連絡取れますか?』 『仕事中ですので直ぐにとれるかは分からないです』 『そうですか、それでは説明しますね。赤ちゃんね、成長していたから順調だと思ったんだけどね・・・』 『心臓が動いてないんだよね』 あゆみ『え?どうゆうことですか?』 あゆみはお医者様の言おうとしてる意味に今一つピンと来ないでいた。 お医者様 『つまりね、流産』 あゆみの頭はついていけないでいる。 流産?なんで? お医者様 『このくらいの時期にはよくあることなのだけどね』 ゆっくりお医者様は説明してくれる。 きっとこうゆうケースにもお医者様は慣れてるのでしょう。 あゆみが困惑した表情でいると お医者様 『出来るだけ早く処置をしないと大量出血をして大変な事になるので今日、帰ったらご主人と話合ってみて下さい。不明な事があればいつでも連絡下さい。』
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