存在

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あまりの風の冷たさに体を思わず強ばらせた。 ふと上を見上げると木の葉が揺れている。 ザワザワと林の中から葉がぶつかり合う音が聞こえてくる。 あゆみはこの日ある事を知った。 そして冷たいこの風があゆみの今の心をまるで写し出しているようにも思えてならないのである。
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