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週に一回
中間地点に位置する奏太の家に
集合して
勉強しながら近況を語り合う
サッカーが好きで
同じボールを追いかけ
ゴールを狙って
競い合いながら
一丸となった仲間と過ごす時間は
栄太といる時とは違う種類の
楽しさがある
この気持ちはきっと
栄太も同じ
お前は栄太の影か!
突っ込みたくなるくらい
栄太にべったり
寄り添う原田が気になっても
気にしちゃいけない
俺だって
仲間との関係を疑われたり
詮索されたくはない
けど
栄太と並んで
俺に微笑みかけてくる原田を
見てると
・・・・・・・・・・・・ムカつく!
「原田がねぇ、確かにアイツ御堂を崇拝してるとこあるよな」
問題を解く手を止めて
コウジが言った
「あるある。俺らが保先輩を拝むのと同じ気配を漂わせてるぜ」
顎でシャーペンをノックしながら
タカヒロが
俺に目を向け頷く
「御堂にチクっちまえばいいんじゃね?」
「イヤだよ」
「茶化してやるな。愛されすぎて幸せなのと惚気の強い内容でも、本人は本気で悩んでるんだ」
・・・・・・コウジ
それ、ぜんぜん
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