幼なじみ 5

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う、恥ずい 振り向いてすぐ 目が合うってことはアレだ 栄太はずっと 俺を目で追っていたってことに なるんじゃね? 「まったく、服をハンガーにかけるくらいしろって」 言ってから え、服? 栄太が? 服に向けた視線を栄太に戻した 「それ、わざと」 「何で?」 「見たかったんだ。俺の視線を意識した途端、パァッと赤く染まる義人の肌を」 「バ・・・・・・ッ、カ」 「全身、薄く染めた義人は可愛くて、きれいだ」 ああ、ヤバい 目尻に薄いシワを寄せ 笑う栄太の ほんのり染まる目元に心臓が どうかなりそうだ ベッドに腰掛ける栄太の 肩に手を置いて 「綺麗なのは、栄太だよ」 口づけた いつも見上げる彼の頬 額、目蓋に唇を移す俺の胸に 触れる栄太の手 好きだなあ、俺 鼻にかかった声を洩らす俺に 優しく触れる手も 「好きだ、義人、愛してる」 セクシーな低い声も 横たわった俺に重なる肌もぜんぶ 好きだ 真上にある顔に手を伸ばし 短い髪に指を入れ かき乱す 俺の脇に手を突き 苦しい態勢を保つ栄太の硬く張る 二の腕の筋肉に 胸がときめいて あ・・・・・・はぁあ 甘い吐息が洩れた 「義人、凄ぇ色っぽい」 背を反らし喘ぐ俺の 反発する奥を こじ開け侵入する栄太の熱 気持ちよさと 苦しさが混同して 「んあ・・・・・・、あう、あ」 泣いてるような 甘く高い声を洩らしながら 栄太の背に腕を回し 律動に身を任せる俺の腰に 腰を強く打ちつけ 「好きだ、義人・・・・・・」 栄太が果てた
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