幼なじみ 5

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『マサから電話? マジ、バカだなアイツ』 呆れたように笑う でも、笑いの終わりは ため息のようになっていた 『義人、今から家に行っていいか』 「うん、いいけど」 『チャリ飛ばして五、六分で着くと思う。電話じゃちょっと、上手く伝えられそうにねぇから腰落ち着けて話そうぜ』 食パンを かじりながらやってきた奏太に L字型に置いたソファーへ 座るよう勧めてから 小さなテーブルに 紅茶とポテトチップスを置き 俺も ソファーに腰をおろした 奏太の表情は分からない キャップが奏太の顔に 影を作るよう目深に被ってるのは ・・・・・・ワザと? 「あんま見るなよ、照れる」 「あ、ごめん」 「いや、別に謝ることじゃねぇけどさ」 ポテトを一枚 かじった奏太が紅茶を飲んで 唇を舌で舐めた 「一昨日くらいかな、マサの奴、俺んとこにも電話してきた。マサだと分かってすぐ切ったせいか、家まで訪ねてきてさ」 話の邪魔をしないよう 静かに頷く 須田は奏太に飛びかかってきた、が 鍛えた体は 体当たりされたくらいでは倒れない 舌を打ち シャツの裾から 胸元へ手を突っ込もうとしてきた須田の 『何してんだテメェは!』 手を振り払い怒鳴った
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