幼なじみ 5

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『俺を見ろ! 奏太の好みだろ!』 『はあ?』 『誤魔化すなよ! 厭らしい眼で見てるの知ってるんだから! アイツより俺の具合がいいって教えてやる! 何だよその眼! アイツがいるからか! アイツがいる限り駄目なのか!』 わけの分からないことを 叫んだかと思えば 特定の誰かに憎悪を向ける須田に 『お前、何言ってんの。俺がいつ、どこで、誰を厭らしい眼で見たってんだよ』 うんざりしつつ 問いかけた奏太が耳にしたのは 「お前」 「へ?」 「マサの言い分では、俺とお前はアイコンタクトを交わし愛を確認する仲らしい。否定したんだけどよ、アイツ馬鹿だから、理解できなかったのかも」 冗談めかした口調で 誤魔化しているけどかなり 奏太はイラついてる そりゃあそうだ 今回は須田が一人だったから 無事だっただけで 体育祭の日ように 集団に囲まれたら逃げ場がない 襲われたときの 嫌悪感を思い出すとイラつくし マジ、腹が立つ 「とにかく、マサには会うな。御堂に事情を説明して守って貰え」 「・・・・・・奏太は? コウジに守って貰うのか」 「バーカ、何で俺が守られる側になってんだよ」 むぐっ 人差し指と中指で俺の唇を 挟んだ奏太が笑ったとき 《ピンポーン》 マスター・ヨーダと 原田が来訪した
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