幼なじみ 5

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「お前のせいだ」 「何だよ、それ」 「島田がお前を使って栄太を挑発し、激高した栄太を浩介が宥めようとして隙ができた。だから言っただろう、栄太の足枷になるなって」 コイツ 本気で思っていたのか 俺は栄太の 「足枷って・・・・・・」 「お前さえしっかりしてれば、栄太が島田の挑発に乗ることも、薫が海に落とされることも、卒業旅行が中止されることもなかったんだ」 すべては俺のせい 畳みかけるように責められ 俺は 自分の顔が引きつるのを感じた 怒りと腹立たしさで ぶるぶる 震える手を落ち着かせようと 手を組み合わせる 挑発に乗るな! 平常心を保て! 感情に任せた行動は マスター・ヨーダの心証を 悪化させるばかりで 良いことはない 「話を続けさせて貰おうか」 原田を窘めるように 低い咳払いをひとつ入れ 口を閉じたついでに 目も閉じた原田から俺へと 向きなおったマスター・ヨーダは 「薫くんを突き落とした同級生を操っていたのは我々警察が、重要視している男と深い関わりを持つ娘さんだと分かってね。放ってはおけないと判断した。そこで、義人くんに頼みがある」 一拍おいて 「警察は警護集団ではないのでね、薫くんの身の安全を確保したくても限界がある。そこで、薫くんの護衛を栄太に任せたい。事件が解決するまででいい、キミは、可能な限り自力で勉強し、食欲がないなどと言って栄太の興味を引こうとせず、自立した生活を送ることで我々に強力してくれ」 原田の 俺は栄太の足枷説を肯定した
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