幼なじみ 5

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・・・・・・・・・足枷かぁ 一人ならともかく 二人に同じ判断を下されれば 無視はできない 目を閉じて 栄太の笑顔を思い浮かべる ーーー義人 甘さを含む声で 俺の名を呼ぶ栄太のことが 好きだ 足枷と言われようと 足枷でなかろうと 大切なのは栄太の無事だけ 「一つだけ確認させて下さい。保先輩の弟を護衛することで、栄太の身に危険が迫ることはないと言えますか」 一瞬 マスター・ヨーダが目を丸くした まじまじと 俺の顔を見つめていた彼は ほんの少し目尻を和らげ 人差し指と親指を平行に伸ばして 空間を形作った はっきり言って 俺には彼が何を言いたいのか さっぱり分からない 「私はね、人を操る才能に恵まれた娘は校内外に手足とする人間を、確保していると予測している。義人くん、キミは強くなりなさい。人に付け入られる隙を見いだせないほどに」 不意に マスター・ヨーダの信頼を得る 条件が提示された 勉強とかでなく 仕事上の立場でもなく 栄太と並び立ちたい俺に 望まれているのは 精神的な強さだ 「分かりました。強くなってみせます」 「この程度は、信頼するよ」 ・・・・・・もしかして 指の空間分だけ 信用してやるとか言ってんの?
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