幼なじみ 2

9/22
前へ
/136ページ
次へ
朝の搾りを経験してから 恥ずかしくて 誘われても 一緒に 入浴できずにいる栄太の 去年より 広くなった背中にタオルを あてたとき 「義人がいるから、俺はやっていける」 栄太が言った 世話役とか 母親代わりとか そんな事をいってる ふうじゃない 栄太は 俺という人間がいるから 大丈夫だと 本気で思っている そんな言い方だった ・・・・・・ヤバい 嬉しくて 心臓がどうかなりそう カァッと 火照った顔が熱い コレはモテる 温もりのある一言に 喜ばない奴は 居ないだろう 「バーカ。いつまでも俺が傍にいると思うな」 本当は一緒にいたい でも、栄太の 面倒を見たがる女は たくさんいる あー、駄目だ 欲望の世話をされる 栄太を 妄想してしまった 一番近くで 見てきた栄太の背中 無防備に晒された肌に 手で 触れてしまおうか 突然 くるりと反転した栄太が 「な、なに?」 思わずバンザイ! からの背伸びで 誤魔化した俺の顔を 覗き込んできた 「予定があるのか。俺じゃない男の世話をする」 「・・・・・・何で男限定なわけ」 「部活で男との接触が多いだろう。特に大迫とか」 そりゃあ まあ、そうだけど
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加