幼なじみ 2

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「え・・・・・・た」 違う 恥ずかしい、嫌だ、怖い 栄太が怖い 震える指で 胸に埋まる栄太の髪を 撫でた 「少し我慢な」 胸から 離れた栄太の左腕が 腰に巻きつく 右手で 下げられたパンツは太股で 止まった 太股への刺激に ビクッ 肩を跳ねさせた俺の 体が浮いて ピタリと 栄太の胸と背中が 重なった 尻は栄太の足の間 ベッドに 足を投げ出し座る俺を 斜め後ろへ 上体を反らし 支えくれてる状態だ 座り心地のいい 座椅子に 腰掛けた気分 「痛みはないか、膝の」 首筋に 栄太の吐息がかかる 優しい響きの声に 汗ばんだ栄太の肌に 俺を囲う腕に 胸がジンと熱くなった 「平気」 その体勢辛くない? とは言わない 栄太が俺を思って してくれてることだから 素直に甘えて 栄太の胸に凭れかかる 「良かった」 栄太が笑う ふわっと緩んだ空気に 俺の頬もゆるむ 首を動かせば 栄太の鎖骨が見えた くっきりと 浮き出た鎖骨の骨が太く セクシーで格好いい 何だろうな 何が怖かったのか 俺の胸と、中心で 蠢く栄太の手に翻弄される 今はもう分からない
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