幼なじみ 2

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胸と股 同時に触る栄太の手の中へ 「え・・・・・・た えぃた」 吐き出した俺は 尻にあたる 栄太の熱に手を伸ばし 記憶を飛ばした ・・・・・・・・・何やってんの、俺 自分だけ いい思いをして爆睡って 最悪じゃね? 目が覚めても 自己嫌悪で目を開けられず 寝たふり 硬い皮膚が頬に触れる 頬を撫でるのは 栄太の指 優しい触れ方というより 産毛を 逆なでするような 油断すると 鼻にかかった声を 漏らしてしまいそうな いやらしい触れ方だ う、声が漏れそう 階下から 目覚ましの音が響いて 慌てた俺の 口を唇で塞がれた 「なあ義人。俺と付き合ってくれ」 付き合う、栄太と、俺が 頬が熱い 全身がカァァっと火照った 口を開くと 何かを 叫んでしまいそうだ 返事の代わりに 栄太の首に腕を回して 俺からキス 唇を合わせるだけの 口づけに 『好き』の思いをこめて キスをした 朝、階下に下りるとき ドキドキしていた 栄太と付き合うと 母ちゃんに バレてるんじゃないかとか 父さんに 男のくせにと詰られる かもしれないとか 色々考えていたけど いつも通り 「ご飯残さないようにね」 言われただけだった
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