幼なじみ 2

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「バカにしてんの、俺のこと」 思いっきり マサピーのこめかみを拳で ぐりぐりしてから 「イデデデデ イダイ いっだーい」 じたばた足を動かし 痛みを訴える マサピーを解放した 「ヒドいよ、腰つきがセクシーだって誉めたのに」 「それ誉めてねーし」 濡れタオルを手に持ち 目の周りの 青あざを披露したマサピーが 俺の顔を 下から覗き込んできて 「勿体ない・・・・・・、だったらちょーだい、その腰」 ガバッと 腰に腕を巻きつけてきた 「・・・・・・っ、」 ヤバい、ヤバいって 伸ばした太腿に マサピーの 上半身が乗って動けない ぞわぞわ 太腿から広がりそうな 疼きに息を詰め ギュッと目を閉じた 《バコン》 バコン? 鈍い音と同時に 跳ね上がったマサピーは 俺から離れた うわ、股間にあたったのか 股間を押さえて ぴょんぴょん 飛び跳ねるマサピーの横に ザッと 枝葉を揺らす音を響かせ 「悪い、落とした」 栄太が降り立った 怒ってる 眇められた眼差しは冷たく 凍てついて怖い 「どうして・・・・・・こにに?」
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