幼なじみ 2

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好き。栄太 眩しい笑顔に微笑んで 栄太の背に しがみつく俺 何が何だか分からないまま 体の奥に栄太を 受け入れる ぽたぽた 汗を滴らせる栄太の 湿った掌を太腿に感じて 宥めるようなキスを 顔中に 降らせる栄太の熱で お腹をいっぱいにしたあと 「義人、義人」 艶を含む低い声に名を 囁かれ イった俺は栄太の腕の中で 快感に震えながら 意識をなくした 「調子はどうだ。腰の」 少し掠れた照れを含む 低い声に 昨夜の情事を思い出して 「へいき」 カァっと火照った顔を 枕に埋めた 「良かった。心配してたんだ」 だーから その甘い声を止めろって 信じられない これで学校行けるわけ? 栄太の甘い声だけで ズクン 腹の奥が疼く 「暫く、自制した方が良さそうだな」 一瞬 何を言われたのか 分からなかった 頬が強張る 強張った頬をゆるめて 「ふぅん、何で?」 サラッと聞いた たった一度の経験に 溺れたと 思われたくなかったし 栄太の負担に なりたくはないから 意識して 慎重に 心の内を見透かされないよう 聞き返したつもりだ 上手く聞けたと思う 「夢中になりすぎて加減が難しい。義人を動けなくしちまうし、勉強が手につかねぇと困るだろう?」 ゆっくり吸った息を 「そうだな」 静かに吐き出した
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