幼なじみ 1

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腰を屈めた 真理さんの綺麗な顔が 近づいてくる ・・・・・・いい匂い 甘いケーキのような クッキーのような プリンのような 香りに包まれた真理さんの ふっくらした 赤い唇が動いた 「おばちゃんたち、今日引っ越してきたばかりなの」 真理さんの ほっそりした綺麗な指が 隣の家を指し示す 「え? でも・・・・・・」 この家には 気の弱そうな マスター・ヨーダそっくりの 兄ちゃんが住んでる 「結婚したんだとさ。御堂くんと」 マスター・ヨーダと 真理さんが ・・・・・・・・・・・・・・・けっこん 「エーーーーッ!?」 嘘だろう! 「えー、なのよね。こんなおばちゃんと若くて格好よくて、センスのいい彼が結婚するなんて」 白い頬をピンク色に染めて 恥じらう 綺麗で可愛い真理さんを 突然 「告白はどっちからなの?」 マスター・ヨーダに奪われたら 「私です。街を歩く素敵な姿にビビっときて、バツイチで子持ちの私と結婚を前提にお付き合いして下さいって告白しました」 俺だって 真理さんを守るため スカートを掴むかも 打倒ヨーダ! 湧き上がる思いを胸に 手の主へ 視線を向けた俺を 「清純そうな顔してやるねぇ」 真っ直ぐに 捉える黒目がちの瞳と 目が合った
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