幼なじみ 3

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勉強机と 栄太に挟まれた俺は 「ああ、これね」 笑みを浮かべた唇から 目が離せない キスしたい キスだけじゃなく もっと色んなことも 「体育祭、仮装コンテストでバニーガールの衣装を着て踊ることになった。不器用な母に衣装作り頼めねぇし、義人、作ってくれないか?」 甘い声音にドキドキして コクン 首肯した後で 言われた内容を脳が理解した 「何だって!?」 栄太がバニーガール? いやいや それは駄目だろう イケメンが 筋肉ムキムキの肉体を 披露したら 観客が発狂する 「男は栄太だけ?」 「いや、ゴツい男ばっかり。浩介とか」 岡本先輩の弟か あの目立つ男がいても 栄太の魅力は 霞まないんだろうな きっと、また 大量の女たちが栄太を 取り囲む 「・・・・・・分かった。栄太に似合うの作るよ」 全体的にガバガバで 体にフィットさせず 面倒臭がりの栄太でも 簡単に着れて エロさゼロの衣装 「ああ、頼む。それで五組は? 仮装コンテストで何をするか決まったのか」 「二組と逆で男子は応援。舞踏会がどうとか女子が言ってたかな」 どうだったっけ? 思い出しながら 答えた俺の 唇に栄太の唇が重なる
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