幼なじみ 3

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ゲームセンター事件の 翌日から一週間 学校を休んだマサピー 停学処分 勾留処分 保護観察 様々な噂が流れたけど 真相は 分からないままだ 登校してからも 島田と 肩を組み仲良くしてる 廊下ですれ違うとき 声を掛けた 「おっす、マサピー」 そっぽを向くとか 顔を背けるとかでなく 俺の存在は マサピーに見えてない “お前、嫌い” とかの意思表示もない無視 そんなマサピーの肩を抱く 島田が俺を見て 「悪いな。どうでもいいことに関わってる暇、マサには、ないんだとさ」 ニタァ 薄気味悪く嗤った ・・・・・・なぁ、マサピー ワザとじゃないんだろう あの日 何があったのか 話してくれないかな なんて、とても 聞けそうな雰囲気じゃ なかった 明日に迫った体育祭 奇数クラスと 偶数クラスに別れての 戦いより 盛り上がるのは クラス対抗 仮装コンテスト対決だ ほわほわの白い毛玉を カボチャパンツの お尻に縫い付ければ 「よし、完成!」 タンクトップ風の 襟元は 針金を通して細工した 上半身にカボチャ 下半身もカボチャ 厚紙を切って作った 耳を頭に被れば マヌケなバニーの出来上がり
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