幼なじみ 3

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「いいよ、分かってる。僕と出会う前のことは忘れてしまえばいい」 栄太じゃない男に 触られて 喘ぐ自分が穢らわしい 心が痛い ジクジク疼く 「きっと、僕たちの相性はいい、脚の間を愛せば義人が経験したことのない快感を与えてあげれるよ。アイツ、義人が親しくしているスポーツジムに通うガキよりもね」 何でーーーーー、 栄太を知ってるんだ 「驚いた? 一緒に生活する前に習慣を知っておきたくてね、義人の部屋を見てたんだよ」 「見てたって・・・・・・どこから」 知らない間に ずっと男に覗かれていた その事実に 胸の中が煮詰まるような 嫌悪しか湧いてこない 「そんなことより、体の熱を冷ました方がいい。分かってるだろう? 何をすれば義人と僕の熱が落ち着くか」 断られるとは微塵も 考えてない 熱っぽい眼をして語る 男から 逃げねーと、ヤバい 「待って、戻らないと心配かけるから」 「戻る? あの男のところへか」 声の質が変わった 須田を 殴った時と同じ気配を 察して 身を引こうとした俺の 手首を ーーーっ、痛 強く掴んだ男が 大きく 右手を振り上げた 殴られる!
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