幼なじみ 4

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濡れるはずのないソコが 突然、濡れた 「うわあっ お前、どこっ、を舐めてんの」 ソコに近付いたのは 栄太の顔だけで ソコを濡らす機能があるのは 舌しかない 「嫌か?」 顔をあげた栄太の 掠れた弱気な声に 「え?」 俺は、驚きを隠せない 「昼間のやつ、義人の生着替えを覗いてたんだろう」 生着替えって・・・・・・ 言葉にされると 気色悪さが増殖する 「凄ぇ悔しい、俺しか知らない義人をみられてることに気付けていたら」 「栄太」 「触らせるような真似、させてねぇのに」 カーテンを しっかり閉めた半窓に 目を向けた栄太の 端正な横顔が歪む 「えぃ・・・・・・た」 嫉妬の滲む横顔に 胸が熱くなった 「俺も、悔しい」 栄太に辛い思いを させてしまった申し訳なさで 鼻の奥が痛い どんな状況でも 冷静な判断を下せる栄太に 頼りきって 彼のストレスに 気づけなかった自分にも 「俺しか知らない栄太の、セクシーな顔を見られていたかと思うと、腹が立つ」 目を瞠らせた栄太の 戸惑いを 浮かべた瞳に俺が映る
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