幼なじみ 1

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数枚抜き取ったティッシュを ふわっと 腹の上に置いた栄太の 「んあ・・・・・・っ、あ、ふっ」 膨らんだ俺を 包み込めるほど大きな 手は どうしてこんなにも 「ああーーッ、あ!」 気持ちいいのだろう? 気持ちいいから 抵抗なく受け入れるのか 栄太だから、なのか 最近 気になり始めた疑問は 誰にも 相談できずにいる 「少ないな。体調が悪いのか」 俺のソコを ティッシュで拭いながら 手に受け止めた俺の 量の少なさを心配されても 「お前のせいだろう」 困る。 少ないと思うなら 毎朝 搾らなければいいだろう とは言えず されるがままになる俺も 栄太に 流されすぎだけど 「俺の責任なら薄くサラサラした水になってるぜ。試してみるか?」 真理さんと同じで かなり 感性のずれた栄太の 俺を映す瞳は ヤバい うっかり 栄太の提案を受け入れて しまわないよう 「部屋に帰れ・・・・・・っ、馬鹿!」 思いっきり枕を投げつけた パシンでも バサッでもなく スルっと 枕を受け止めた栄太の 動体視力は異常だ 流れ星さえ スローモーションで 見えてるんじゃないかと 思って聞いたら 爆笑されたけど 確実に 俺よりはっきりと 捉えてるのだろう 「じゃあな。準備したころ迎えに来る」 ベッドの定位置に 枕を戻した栄太は 窓から隣家へ帰宅した
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