幼なじみ 4

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それでも 話を持ち出したのは 俺だ 胸が痛いからといって 無視は出来ない 頷くために吸い込んだ息を 「惚れてんだぜ。お前と、他の人間を同列に置くなど無理だ」 眩しそうに目を細め 涙で 濡れた俺の頬に 温もりのある頬を合わせ 肌を重ねてきた栄太を 抱きしめてから 「・・・・・・うん」 ゆっくりと吐き出した ぜんぜん、違う 栄太のドキッとするほど 大きな手は 俺の肌を柔らかく撫でる 優しさと 愛情に満ち溢れた触れ方に 体だけでなく 心も 熱で溶けてしまいそう 喉を逸らし 喘ぐ俺の顎に触れた唇は 下へ滑っていく 「ん、えぃた」 キスを 栄太とキスしたくて 俺の胸に埋まる 栄太の髪に絡めていた指を 太い首筋に滑らせ 僅かに振動する顎にあてた 胸から顔をあげた栄太の 「キスして、えぃた」 目尻に 薄く刻まれたシワが好き 「仰せのままに」 優しく触れる唇も好き 膝をつき キスをしながら俺の蕾を開く 長い指が蠢くたびに 腰が揺れる 「辛くないか?」 荒い呼吸と一緒に 吐き出された低い声が セクシーで じわりと腰が重くなった 「ん、へぃき」 ゆっくり 奥深くに入ってきた栄太の熱 その圧迫感を 苦しいと感じるよりも 欲望を滲ませた栄太の 男っぽい表情に 胸がドキドキしてる
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